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2020年3月9日月曜日

3月9日

探偵シリーズ バックナンバーから~

「偽りの出張…妻が目にした1 枚のカードの真実



 【40 代の妻の相談。夫は都内へ新幹線通勤している重機メーカーの研究職。妻と知り合ったのは夫が大学院の研究生、 妻が看護師として都内の病院に勤務している時、友人の紹介で知り合い結婚。現在は妻の故郷である栃木県内に母親と7 歳になる娘と4 人で暮らしている。妻が夫の行動に疑念を抱いたのは、夫のバッグの底に「消費者金融のカード」を見つけたことと土日を挟んでの出張も多くなったこと。妻の母親の、「何もなければそれが一番」との後押しで調査をすることに。土日を挟んで北陸の工場へ出張という日に尾行。夫がみどりの窓口に並ぶ。探偵たちもその後ろに並び夫の行先を把握すると、行先は北陸ではなく大阪までの新幹線の切符を購入。車内で夫は書籍を広げて独り言をつぶやき、スマホを手に取ることもない。東京駅での乗り換えにも誰とも合流することなく大阪行き新幹線へ乗車した。夫がトイレのために席を離れた時、座席の上に置かれた書籍を確認した。それは、これからの行動を想定するための大きな手掛かりとなるものだった】

 座席に置かれていた書籍は、ある宗教団体の教本のようなもの。その団体の施設をネットで調べると、大阪にはその施設が3 カ所あることが判明。その中でも「道場」として宿泊で修練する場所は、1 カ所に絞り込まれた。夫はその施設に行くと推理して、探偵の1 人を大阪駅で降車してから先行させその施設に向かわせる。大阪駅で降車した夫は、ある消費者金融のATMに立ち寄りお金を引き出した後、ファストフード店で食事。その後推理通りのルートで施設方面へ向かい施設の最寄り駅で降車。ちょうどそのころ、その施設に先回りさせた探偵から連絡が入り、既に50 人以上の信者が集まってきているという。探偵をにわか信者に装わせ、中に潜入させることに成功した。案の定、夫もその施設に入った。それから約1 時間後、潜入させた探偵が施設から出て来た。

 夫は、「浄財〇〇〇」と案内が掲げられた学校の体育館の半分ほどの広さの場所へ入ったという。そこには書籍をはじめ、数珠、置物等、数十点の品々が展示されており、夫は数珠をはじめお札のような小物と、壺のような置物など6 点ほどを購入。潜入した探偵が確認できただけでも、十数万の支払いをしていたという。そして道場内に入った。

 後日報告。妻は言葉を失ってしまった。その事情を聴くと、宗教団体こそ違うものの、以前従姉が熱心な信者となってしまい、その活動のために家事育児も疎かになり、家庭崩壊をしたという事実があり嫌悪感があるという。「女遊びのほうがまだましかも…」と深刻な面持ちで事務所を後にした。

 (前回はホームページをご覧下さい)

 *本文はいくつかの事例を基に構成されています。盗用・無断転用・無断転載を一切禁じます。



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探偵選びのワンポイントアドバイス?ネット上での巧みな宣伝文句に惑わされることなく、必ず自分の目で信頼できる探偵かどうかを見極めてください。

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