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2020年6月22日月曜日

6月22日


探偵シリーズバックナンバーより~

「安さが売りの探偵に騙されて…夫の浮気②」

 【弁護士に、ある探偵に依頼した調査報告書を持参して相談に行った。しかし、「この調査報告書では、浮気(不貞行為)の証拠として立証できない」と、GKを紹介された。「安さばかりをうたっている探偵」のずさんきわまりない報告書だった。夫が玄関口を出て車に乗り込むことが見える場所は、20㍍ほど離れた廃墟アパートの2階、住人から見えないように姿を遮蔽してから2時間。夫は家を出た】
 無線で連絡を受けた追跡車両とバイクが車を追う。夫の身支度はいつも通りのスーツだった。会社とは反対方面に車を走らせる。行き着いた先は道の駅の駐車場だった。夫は、トランクを開けて大きな紙袋を取り出し運転席へ戻り、10分後再び降りてトランクを開けたときは、カジュアルな服装に着替えていた。
 ここで、女性が車に乗り込むのだろうと想定し追跡体制を整えた途端、夫が降りて歩き出し、建物の反対側にある駐車場へ。すると1台の車が近づき、運転席から女性が降りた。20代後半くらいの地味で清楚な女性だった。女性は助手席に回り、夫は運転席へ。女性の車で動くのだ。徒歩尾行の探偵から車の車種・ナンバーなどの無線が入る。夫の車の追跡に備えていた追跡車両とバイクは、農道へ出たところの交差点で追いつく。行き着いた先は、隣県のある神社。ここは、縁結びのご利益があるという。人目をはばかることもなく、手をつなぎ顔を寄せ合う姿は、二人の親密さを表している。
 他県で、女性の車で行動しているという安心感があるのか、周りに警戒の目を向けることはない。それからカフェに立ち寄った後、ラブホテルへ。このホテルは5階建てで、駐車してから降りて建物に入り、部屋を選択するタイプ。つまり、二人の姿をすべてさらさなければならない造り。このチャンスを逃してはならない。女性探偵とカップルを装い、すぐ後を追い、部屋を選びエレベーターに乗り込む姿を捉えた。4時間後、ホテルを後にして道の駅へと戻り、夫が車から降りると女性は運転席へ。女性の素性を割り出すため女性の尾行へ切り替える。
 夫の方に待機させた探偵から、夫は車に戻りスーツに着替えて車を出したとの連絡が入った。女性は、そこから15分ほどの2階建ての一軒家に入り、ほどなく2階の部屋の灯りが点った。後日、素性が判明した。女性は1年前に夫から車を購入しており、職業は地方公務員だった。その後、妻とそのボディガード(警備業身辺警護)としてその女性と面談。夫は半年前に離婚したと女性に嘘をついて交際していた。突然の真実に女性は動揺を隠せなかった。そして、ラインをブロックして、二度と連絡はしませんとうつむいた
 (前回はホームページをご覧ください)
 *本文はいくつかの事例を基に構成されています。盗用・無断転用・無断転載を一切禁じます。


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