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2020年7月8日水曜日

7月8日



 探偵シリーズバックナンバーより~

「追跡妻の浮気

 【はじめに 近年、浮気調査の依頼人は、妻の依頼よりも夫からの依頼が上回っている。月によっては、浮気調査の8割が妻の浮気調査という実態が浮き彫りになった。そんな依頼人の足元を見る悪徳業者にだまされた夫がGKに…。】
 県北に住む40歳の夫。同級生の妻との間に中学生と小学生の子供がいる。疑いのきっかけは、半年前に偶然目にした下着購入の領収書。それも、高級ブランドの高額な物を購入していた。その日は、子供の塾の迎えに、たまたま自分の自動車の調子が悪く、妻の車を使用した。時間があるので途中、コンビニに立ち寄り、車にあったゴミを捨てようとした時、何気なく目にとまったのだ。
 心の中に一縷(る)の不安が生じた。思い返すと、その領収書の日付は、妻が職場の歓送迎会に参加した日。疑惑の点と点が線でつながっていく。そして、子供タンスの奥に、目にしたこともないような豪華な下着が3セット隠されているのを見つけた。
 そこで、ネットで検索した探偵に依頼。そこの売りは【「GPS」調査で結果もでるし、安い】だった。しかし、結果は惨憺たるもの。妻の車は、ショッピングモールにおいてあり、買い物していましたとの報告で、写真は車の写真1枚だけ。買い物をしている姿もない。それもそのはず。妻の浮気の場合、そのほとんどは、待合わせをした浮気相手の男性の車に乗り換えるからだ。当然、5時間も買い物しているとは信じられないが、嘘だという根拠も立証できるはずもなく、文句も言えずに料金を支払わされたという。
 姉に相談した。姉はこの探偵シリーズの愛読者であり、GKの探偵セミナーに参加してくれた人だった。調査開始。妻の会社の女子会があるという日に調査日を設定。GKの探偵は、すべてバイクの中型以上の免許を取得しており、その多くは限定解除免許取得者で、1000cc以上のバイクを保有して日頃から訓練している。このような妻の浮気の場合、失尾(対象を見失うこと)をなくすためには、機動性の高いバイクは必要不可欠なのだ。
 午後5時過ぎ会社を出た妻の車は、渋滞を回避するように、車がすれ違えないような住宅街やあぜ道のような道路を抜けていく。車だけの追跡では極めて難しい道路でありバイクとの連携がかかせない。そして行き着いた先は、ショッピングモールの駐車場。
 妻は車を降りて、道路向かいにあるショップに向かった。車は渋滞に巻き込まれ身動きが取れないがバイクは妻を完璧に視界に捉えている。そして、妻は、手を振りながら黒のワンボックスカーへ近づいた…。
 (次回に続く)
 *本文はいくつかの事例を基に構成されています。盗用・無断転用・無断転載を一切禁じます。


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