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2020年2月5日水曜日

2月5日

昨日は立春でしたが今晩から厳寒になる予報が出ています。
体調管理に気を付けましょう((+_+))

「娘の婚約者…嘘つき男①」

 7 月某日、県内の弁護士が妹だと言って、50 代後半の女性を伴って来た。その弁護士とGK とは以前から多種多様の事案について連携して仕事をしている間柄である。妹の娘つまり姪の婚約者についての相談だった。
 娘は30 代前半。5歳年下の妹は、既に結婚して子供もいる。娘は身内が心配するほどの大の父親っ子で、友達よりも誰よりも父親が優先だった。父親はそれはそれでうれしかったものの、娘の将来のためにいくつか縁談を持ってきた。父親は某一流企業の部長職にあり、高卒の学歴で絶対に到達できないといわれていたポストについた人物で、次の株主総会では執行役員に任用されるはずだった。その父親が仕事中に倒れて突然他界した。くも膜下出血だった。8 年前のことである。娘の気落ちの度合いは半端なものではなく、拒食症になり肉体的にも精神的にも体調を崩し、総合職として勤務していた金融機関を退職するまでに至った。それから1 年、家族のサポートや医療機関などの支援機関の助けもあり、立ち直って30 歳を前にして看護学校に入学、看護師になる目標をもって通い始めた。
 もともと偏差値が高くて成績も良かったが、そこでクラスメートに誘われクラブに通うようになった。娘にとっ ては別世界だけに、嫌なこと辛いことを忘れされてくれる時間なのだろうと母親はとりたてて注意もせずに娘の自由にさせておいた。看護学校3 年になった時、クラブで知り合い交際している男性と結婚したいと家に連れて来ることになった。母親は正直驚きと不安で茫然自失となり、弁護士である兄も同席させることにした。娘が連れて来た彼氏は超のつくほどのイケメン。挨拶から何から何までそつがない。娘は鼻高々だったが、あまりにも出来すぎていると母親だけでなく兄も不信感を抱いた。正直、娘はお世辞にもきれいといえるタイプではなく、以前の拒食症の反動もあって20㌔以上体重が増えてしまい、現在は70㌔を優に超えているような見た目。なのに、どうしてと疑念を抱かずにはいられなかったという。
 その彼氏は、先輩とともに経営していたWEB 関係の会社から子会社として独立したばかりだと名刺を差し出してきた。近々一緒に住み始めるといい看護師には絶対になるから認めてほしいと懇願された。娘の生き生きとした様子を見ていると頭ごなしには反対もできない。もし万が一反対をして父親を亡くした時のようになってしまったらと思うと、まるで腫れ物にさわるようだったと母親は不安そうに語る。そして、弁護士でもある兄の勧めもあり、その彼氏の素性調査をすることに。そこには、その彼氏の打算と偽りが隠されていた
 (次回に続く) 
 *本文はいくつかの事例を基に構成されています。盗用・無断転用・無断転載を一切禁じます。

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