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2021年12月27日月曜日

12月27日


 探偵シリーズバックナンバーより~

 

345「婚活パーティー…悪どい女」

 

 長男の交際相手のことで相談に来た50代の母親。

20年前に夫と死別し、息子2人を女手一つで育てあげた。

相談は33歳の長男の交際相手のこと。

 長男は地元の高校を卒業後、

精密部品製造の工場へ就職。真面目が取り柄で友達も少なく

これといった趣味もない。女性との恋愛経験も皆無。

次男は長男とは正反対で、既に結婚し2人の子を持つ。

母親は長男にも結婚をしてほしいと強く願っていた。

そんな時、「婚活パーティー」の案内を目にした。

長男に話す。拒絶覚悟だったが、母親の胸の内を話すと、

参加すると。それに向けて眼鏡をコンタクトに替え、

理髪店、洋服まですべて母親が同伴して印象を良くして

パーティーに参加。

帰宅した長男は「いい人とマッチングできた!」と。

そう話す長男に、うれしかったのはつかの間だった。

 その女性は4歳年上の37歳で、離婚歴はあるが

子どもはいないという。出身は千葉県で、小学6年の時、

父親の転勤を機に県内へ来て現在も両親と同居している。

仕事は大学を卒業後、一度教職に就いたが、

その環境になじめずに、現在は生命保険会社の

経理課で働いているという。明るく話す息子とは正反対に、

母親の心はその女性に対して、何か心の中がささくれ立った。

 一月ほどたった時、彼女を紹介したいと言ってきた。

正直、会いたくはなかったが、どんな女性なのかを

見るいい機会だと思いなおし、その女性に会った。

そこで母親は大きな違和感に包まれた。

とても37歳には見えないし、饒舌(じょうぜつ)で調子がいい。

正直落胆したとしか言いようがない。

長男が言うには、土日祝日は全て仕事という理由で

会ったこともなく、会うのは平日の夜に食事をするだけ。

息子が家に行きたいと言っても、父親の体調がよくないからと

お茶を濁される。交際して半年、息子は疑いもなく交際している。

 母親の疑念は消えることがない。

素性調査開始。確実に調査ができるように、

息子のデート日の情報を仕入れ、息子の退勤した後を追う

もちろん息子には秘密に進める。

ショッピングモールで待ち合わせ、女性はコートを購入し、

支払いは息子。その後、食事をして別れ女性が自分の車に

乗り込んだのは午後9時。女性を尾行する。向かった先は、

2階建ての古びたアパートの一室。

翌朝7時から張り込む。すると、中学校の制服に

身を包んだ女の子が出て来て自転車に乗り込む。

そして9時前にその女性が出て来て、生命保険会社に出勤した。

 その後の調査で、その女性は45歳で、

5年前に離婚をして娘と2人暮らし。

教職の経験も嘘で、仕事は生命保険会社の

経理課ではなく保険外交員だった。

後日報告。驚いたことに長男も一緒に来た。

2人は、調査映像を一言も言葉を発することもなく注視していた。

そして長男がポツリと口にした。「50万円貸している…」と。

 


2021年12月6日月曜日

12月6日

 


探偵シリーズバックナンバーより~

 

【悪徳・素人探偵の実態】

 近年、インターネットからの相談・依頼の需要が著しく増えています。

①優良な探偵を紹介するというサイト

②探偵のランキングをつけて自社を1番に評価しているサイト

③料金の安さばかりを強調している業者―。

その実態として、GK探偵事務所にも優良探偵として紹介サイトに

載せませんか? とか、評価サイトを作成しませんかという営業が

後を絶たない。また、調査スキルもないのに、調査料金の安さだけ

を売りにしている悪質探偵の実態は、実際には尾行をせずに車に

GPSをつけて尾行したように見せかけるというもの。

結局は車が駐車場にある写真だけで、調査対象者は

4時間ショッピングしていたという偽りの報告書など

ずさんなものばかり。

 最近、GKに寄せられた、相談者の声として、

 ◆夫の浮気調査をしたいと思いネットで検索して、

<1時間 2500円~>という調査料金の安さにひかれた。

指定された都内のタワーマンション1階のコーヒー店で、

結果的に100万円を超える契約になり、調査が終わったはずなのに

報告書も未だに来ない。携帯もつながらない。

消費生活相談センターにも相談したが、進展はない。

 ◆探偵会社を評価するサイトで、1番だった探偵に連絡をしたところ、

宇都宮の事務所は調査員の詰め所であり、相談は大宮まで来てほしいと

言われた。出向いたところ、ネットで表示されている金額と違いあまりにも

高額であり強引な契約を迫られたが、友人も一緒だったこともあり、

契約せずに事務所を出た。その後、営業の電話がたびたびかかって来る。

 

 ◇プロの探偵とは、調査対象者が不倫相手の車に乗り換えた場合でも、

車やバイクのテクニックを駆使して尾行し、尾行が露呈しないように

細心の注意を払いながら、時には大胆にその瞬間の映像を撮影。

その映像・報告書は、裁判になった場合においても、浮気(不貞)の証拠

として疎明できるものでなくてはなりません。GKは、

悪徳業者の撲滅を推進しています。

 こんな探偵社にご注意!

 ■ 安さを売りにしている探偵社

 実際に契約となるとあれこれと理由をつけて、結局高額な調査料金で

契約させられてしまう。必ず面談して、自分が最も

「信用できる」探偵社と契約するようにしてください。

 ■ 自作自演の比較サイトにお気をつけください

 探偵社の比較をしている団体、会社や個人は一切ありません。

全て自作自演で、自社に誘導しようとしている悪質なサイトです。

 

2021年12月1日水曜日

12月1日

 


探偵シリーズバックナンバーより~

 「あきれた妻のうらぎり」

 

 GKの創業以来懇意にしている弁護士からの相談。甥の妻が不倫している可能性が高いというもの。その弁護士と甥が連れ立って相談に来た。

 妻との間には3歳になる息子がいる。夫婦共働きで、夫はある工業団地で、妻は大手スーパーでそれぞれ正社員として働いている。ことの発端は、ささいなけんかだった。いつもはけんかしても2日もすれば自然ともとの関係に戻っていたのに、どうも今回ばかりは様子が違う。妻は夫の歩み寄りにかたくなな態度を崩さず、しびれをきらした夫が詰め寄ると「離婚したい。出て行ってほしい。実家に帰って」と。離婚届の用紙まで出してきた。結婚して6年。これまでにこんな妻の態度を目にしたことはなかった。息子の前で言い争いはしたくないと、夫はとりあえず家を出て友人宅に身を寄せた。

 しかし、なぜ妻が突然そういう態度になったのかまったく見当もつかない。妻の不在の日、家に入り年賀状と結婚式の座席表を照合して妻の職場の同僚の連絡先を3人メモした。その夜、その1人に連絡をとり事情を説明して何か知らないかと確認。すると、匿名を絶対的な条件として驚愕(きょうがく)の事実が伝えられた。妻は離婚歴のある一回り年上の男性と不倫していた。本人たちは気付かれていないと思っているが、歓送迎会の2次会の途中で2人がいなくなるなど、同僚のほとんどは気付いていたという。さらに、来週のシフトで同じ日に休みを取っていることを教えてくれた。

 夫には、信じられない告発だった。そして叔母である弁護士に相談した。「証拠を押さえ泣き寝入りはしない。真実と向き合う」と調査開始。妻とその男性が同じに休みを取っている日を調査日とした。午前7時50分、妻が息子を乗せて保育園へ。このまま出かけるのかと思いきや、一旦アパートへ戻り洗濯物を干すためベランダに顔を出す。張り込みしている探偵は妙な違和感を覚える。ベランダに出るドアを開放したまま中へ向かって話をしているようなのだ。するとあろうことか男性がベランダへ出て来て喫煙を始めたのである。夫からは妻には男の兄妹はいないと聞いている。昨夜から男はこのアパートに泊っていたことになる。夫を追い出してまだ1週間。大胆不敵な妻の行動には驚愕するしかなかった。それから2時間後妻と共に男は出て来た。妻の車で10分程度にある野球場の駐車場へ。男はそこに駐車してあった車に乗り換え妻と別れた。その後、男はパチンコ店に立ち寄り夕方に一軒家に帰宅した。後日の男の素性調査でそこは実家と判明。

 弁護士も夫もこの事実に怒りを通り越してあきれ果てたが、今後は徹底的に追及して社会的責任をとらせると事務所を後にした。

2021年11月26日金曜日

11月26日

 


探偵シリーズバックナンバーより~

 

融資先の突然の失踪! 依頼人の胸中は

 

 「人を捜してほしい…」と、60代後半の経営者が相談に来た。紳士然としていて、傲慢さなどはみじんもない。品格と知的さが漂っていて、話す口調も穏やか。依頼人は群馬県在住だが、足利の経営者仲間からGKを紹介されたと宇都宮まで足を運んでくれた。

 今から25年前、父親が経営する社員8人の金属研磨工場を引き継いだ。本人は大学院を修了後、都内の大手企業に勤務していたが、父親ががんに犯されたことを機に後を継いだ。当初は、古参の社員たちとうまくいかず、業績も悪化し倒産の危機に扮したこともある。しかし、地べたをはいつくばるように仕事に取り組んだ。何がそうさせたかと言えば、裕福な家庭ではないのに、朝から夜遅くまで油まみれになって、自分を都内の大学院を修了するまで資金援助をしてくれた両親への報恩感謝なのだと。そして、引き継いでから10年後には社員50人の株式会社に育て上げた。

 ことは半年前にさかのぼる。取引先は、東海地方の企業が8割を占めており、契約や受注に関する件は都内で行っている。接待は銀座のクラブがお決まりのパターン。そこで、2 年前、なじみのホステスに、ある40代の経営者を紹介された。職種的には、直接関係があるものではなかったが、その熱意は、父親の後を継いで必死にやっていた時の自分自身と重なり、意気投合して親密になった。そして、新規事業を展開したいので、3000万円融資してほしいと懇願され、その情熱に快く応じた。それから、半年は、返済は継続されていたが、突如まったく連絡が途絶えてしまった。都内の会社を訪ねてみたがもぬけの殻。本人と会いたい。そして、事情を聴きたいと。

 所在調査開始。元従業員にたどり着く。突然姿を消してしまったと元従業員はやり場のない怒りを私たちにぶつけてきた。さらに親族等くまなく2週間聞き込みを行うと、「沖縄県八重山諸島」というキーワードが色濃くなった。そしてついに、その島のマース(塩)の工場に勤務していることを突き止め、沖縄に飛び発見。そこで家族3人で慎ましい中にも穏やかな笑顔がある生活を送っていた。依頼人へ後日報告。その映像を見た依頼人は、一言も言葉を発することはなかった。その表情に怒りはなく、むしろ菩薩のような温かい表情だった。そして、手紙を送ると言って事務所を後にした。

 それからひと月後、GKに手紙が送られてきた。依頼人からだ。本人へ手紙を送付したところ、すぐに便箋10枚に及ぶ手紙の返送があった。そこには深い謝罪の念と、とても明らかには出来ない深く悲しい事情がつづられていたと記されていた。「お金の問題ではなく、ことの真相が分かって本当によかった」。依頼人の慈悲深い人柄に触れた調査だった。

 *本文はいくつかの事例を基に構成されています。盗用・無断転用・無断転載を一切禁じます。

 

2021年11月19日金曜日

11月19日

 


偵シリーズバックナンバーより~

 

「妻の再犯・夫の決断

 

 【4年前に妻の浮気調査をした30代の夫。妻は隣県で一人暮らしをしている母親の体調が悪いから、息子を夫に預けて実家に帰省するという。自宅のパソコンには、妻が履歴を削除し忘れた「出会い系」サイトが。夫は追及する勇気もなく、相談した姉に後押しされ調査を依頼した。妻は車で2時間、実家に到着。実家を張り込む探偵たちには妙な違和感があった。妻の母は体調が悪いはずだが、洗濯物を干し庭先の掃除をしている。それから2時間後、妻が1人で車に乗り込み着いたのは、車で20分ほどにあるショッピングモール。降車せずにスマホを操作すること5分。都内ナンバーのSUVが駐車。妻も男も降車する。そのぎこちない様子から交際しているような関係ではないことが見て取れる。その後、妻はそのSUVに乗り行きついた先はラブホテル。2時間後にラブホテルを出たSUVは駐車場で妻を降ろす。車両とバイクでそのSUVを追う。追跡した結果、下町と呼ばれる都下のマンションの一室に消えた。事実を告げる。受話器の向こうには絶句している夫。子供を預けて妻の実家に行って話をしたいから、同行してほしいと。証拠の映像を持参して夫と共に実家の玄関をくぐる。突然の訪問に驚く義母と妻。証拠を突きつける。義母はただただ娘の行いを謝り続ける。妻も事実を認め謝罪を繰り返し、二度と過ちは繰り返さない、離婚だけはしたくないと涙を流した。それから4年、反省の日々を過ごし慎ましかった妻の様子が変わった…】

 妻は子どもの教育の足しにと、大型スーパー内にあるテナントの店に勤めだし半年がたった。浮気が発覚した後、再生活をスタートさせてからの4年間は、妻の生活態度は反省が見て取れ平穏な生活を続けることができた。しかし、勤め出してから少しずつ妻の態度に変化の兆しが見えて来た。育児もおろそかになり、態度も徐々に強気になってきた。研修や歓送迎会と称して夜も家を空けることが多くなってきた。

 夫は4年前のトラウマもあり、安堵できない日々が続く。そして、何もないことを願って妻の調査をすることに。結果は驚愕(きょうがく)の事実だった。パート先の妻子ある一回り以上年上の上司と週1回のペースで密会を重ね、それだけにとどまらず、一回り年下のスーパーの独身社員のアパートへ頻繁に通

っていることが判明。

 つらい報告になった。男性同士も顔見知りの間柄。ぼうぜん自失となる夫。妻のふらちな行動に言葉も出ない。用意した報告書や映像も、気分が悪くなると目にすることもできないぐらい憔悴(しょうすい)していた。今は、カウンセリングを続けながら離婚の準備を進めている。

 (前回はホームページをご覧ください)

 

2021年11月12日金曜日

11月12日

 


探偵シリーズバックナンバーより~

 

「妻の再犯・夫の決断①」

 

 4年前に妻の浮気調査した30代の夫。この時期を迎えると否が応でもあの日の出来事を思い出してしまう。

 4年前の12月の出来事。その日、妻は隣県で一人暮らしをしている母親の体調が悪いので実家へ帰ると、当時8歳になる息子を夫に預けて帰省した。夫は妻の行動が気になって仕方がない。というのも、自宅のパソコンに妻が履歴を削除し忘れたサイトが。いわゆる「出会い系」サイトだった。夫は追及する勇気もなく、言いようもない妄想と嫉妬に駆られていた。調査をしたいでも妻が潔白だったら妻を疑ってしまったという自己嫌悪が残ってしまう。姉に相談した。姉が口にしたのは、下野新聞テレビ覧の「真実は時に残酷な影を落とします。しかし、真実を知る勇気なくして本当の幸せは来ないのです。」というフレーズだった。

 帰省する日、妻が車に乗り込む。夫と息子は妻の車が曲がり角の見えなくなるところまで見送った。妻の車はコンビニに立ち寄っただけで、2時間後に実家に到着。夫に報告。安堵感が受話器の向こうから伝わってくる。しかし、尾行してそのまま実家を張り込む探偵たちには違和感があった。妻の母は体調が悪いはず。でも、洗濯物を干し庭先の掃除をしている。その真実を夫に伝えそのまま張り込むことにした。2時間後、妻が1人で車に乗り込み車で20分ほどにあるショッピングモールへ。店舗後ろの駐車場の端に車を止める。降車せずにスマホをしきりに操作していることがわかる。それから5分。都内ナンバーのSUVが妻の車の隣に1台分を空けて駐車。妻も男も降車する。そのぎこちない様子から交際しているような関係ではないことが見て取れる。3分程度立ち話をしたかと思うと妻はそのSUVに乗った。そこからファミレスに立ち寄り行きついた先はラブホテルだった。2時間きっかりにラブホテルを出たSUVは妻を駐車場で降ろし、そのまま走り去る。車両とバイクでそのSUVを追う。2時間後その車は下町と呼ばれる都下のマンションに消えた。

 事実を告げる。受話器の向こうには絶句している夫がいる。そして夫は思いがけないことを言い出す。これから妻の実家に行って話をしたいから、同行してほしいと。証拠の映像を持参して夫と共に実家の玄関をくぐる。突然の訪問に驚く義母と妻。証拠を突きつける。義母はただただ娘の行いに対して謝り続ける。妻も事実を認め謝罪を繰り返し、二度と過ちは繰り返さない、離婚だけはしたくないと涙を流した

 それから4年、反省の日々を過ごし慎ましくしていた妻の様子が変わった。再び調査をする。そこにはさらにすさまじい驚愕(きょうがく)の事実が。

 (次回に続く)

 

2021年11月5日金曜日

11月5日

 


探偵シリーズバックナンバーより~

 

素人探偵の実態…ホームページでだまされた」

 【素人探偵の被害が後を絶たない。

素人探偵に頼んでしまった50代の妻が相談に来た。

その報告書を弁護士の無料相談に出向いて見せたところ、

「まったく証拠として立証できない」と言われGKを紹介されたという

妻は探偵を選ぶ際に、ホームページで、「顧客満足度ナンバーワン」

「口コミの多さ」「料金の安さ」「評価の星の数が5」などを信じて

契約してしまったという。調査後届いたのが、写真に日付も

時間もなくただ単に夫の車が写っているだけのお粗末な報告書。

尾行をするスキルがないため、GPSを取り付けて後から出掛けて

いき、ショッピングモールや100円Pに駐車されている車の写真

があるだけ。不要な写真を数多く印刷し報告書に厚みを持たせている。

DVDもなく一連の行動が記録されたものもない。

そんな「素人探偵」に騙されたという憤りの声が弊社にも届く。

また、弊社にも、「顧客ナンバーワンの称号のホームページを

作成しないか」との営業が後を絶たない】

 妻は数年前から夫の浮気の痕跡に悩んでいた。

調査に踏み切れなかったのは当時、娘が大学生でお金もかかり、

夫に経済的に依存しなくてはならなかったため。

夫は公務員で管理職の地位にあり、安定した収入もある。

平穏無事な生活を装いつつも、学費や生活費はきちんと入れて

くれていたという理由もあった。しかし、娘が就職したのを機に、

これからは自分の人生を歩みたいという思いと、

娘が離婚に対して背中を押してくれたことで、浮気の証拠をつかんで

慰謝料・財産分与等を有利に離婚を進めたいと調査を決断した。

 調査結果は妻の想定通り。夫は浮気していた。前々の部署で上司と

部下だった女性と不貞関係にあった。

平日、夫と女性は出勤と偽り休暇をとって、ラブホテルや県北の貸別荘で

密会していたのである。この女性は40代の既婚者だった。

夫は管理職であるにもかかわらず、緊急事態宣言中、不要不急の外出など

をしていたと妻はその憤りをかくせない。

後日妻に報告。妻に悲壮感はなく報告書を手にして弁護士事務所へ向かった。

 GKに来る相談者は弁護士の紹介が最も多い。

弁護士も依頼人のために、優位に調停や裁判を進めたいのである。

そのために「浮気を立証できる証拠」が必要不可欠であり、

GKを紹介してくれていると自負している。

GK創業20年目という節目を迎え、より一層プロフェッショナル

として誇りを持ち、依頼人の今後の人生を大きく左右してしまう

という重大なる責務を負っている自覚と使命感を抱き、

理不尽な思いをしている人たちが、泣き寝入りしないように、

その思いを共有していかなくてはならないと、

再認識させられた今回の調査であった。

2021年10月20日水曜日

10月20日

 


探偵シリーズバックナンバーより~

 

 

「器物損壊現行犯逮捕…フジテレビへの映像提供」

 

 30 歳の工場勤務の依頼人。GK は警備業(身辺警護)の認定を受けている唯一の探偵事務所であり、証拠保全と併せ犯人の現行犯逮捕について実績があると、親族の警察関係者から紹介されたと相談に来た。その内容は「ここ半年で3回も車のドア部分を2㍍程傷つけられた」という悲痛な叫び。

 依頼人は、「犯人の目星はついている。」と話す。依頼人は現場で5人を束ねるリーダー職。10 カ月ほど前に、契約社員として4歳年上の男性がこのグループに配属されてきた。しかし、2カ月を過ぎた頃から次第に緩慢な態度になり、注意をするととにかく理屈を並べる。工程が遅延し、他のメンバーから不平不満が増えて来る。休憩時間に話そうと投げかけても、「休憩時間は仕事の話をする時間ではない」と一蹴される始末。上司に話し、作業時間を1時間切り詰めてグループミーティングを開いた。依頼人は個人攻撃にならないように配慮したつもりだったが、あるメンバーの発言によりこの犯人と思しき契約社員に対する不満が爆発した。しかし当の本人は、反省もなく不敵な笑みを浮かべていただけ。そして最後には、「私は契約社員ですから…」と開き直る。同じ仕事をしているのに待遇が違うのでとあからさまに正社員に対する敵意を向けてくる。終業時間になると話し合いは続いているのに時間ですからと席を立つ。依頼人は後を追い、叱咤(しった)した。それから14 日後に車が傷つけられた。そんな被害が半年間で3回も繰り返されたという。

 犯人であると確信しているが証拠がない。「車への傷は、身体への代償行為であり、エスカレートすると取り返しのつかないことになる。きちんと社会的制裁を課し厳罰に処す」ことが基本。過去3回被害を受けた状況をあらゆる角度で分析しX デーを決める。午後5後15 分、社員通用口から男が出て来る。道路を横断して砂利敷きの社員駐車場に向かう。するとカバンに手を入れて何かを握りしめ犯行に及んだ。

 一部始終を確認したGKスタッフが確保。犯人は激しく抵抗しドアを開けたまま車を出そうとする。別のスタッフがその車の前をふさぐ。その後110 番通報により警察署へ連行された。

 *本文はいくつかの事例を基に構成されています。盗用・無断転用・無断転載を一切禁じます。

 

2021年10月15日金曜日

10月15日

 


探偵シリーズバックナンバーより~

 番外編 「ストーカー被害による悲惨な事件を防ぐために」

 

◆報道を目にして

201911月、真岡市のアパートで、会社員の21歳の女性が殺害

されたという事件や、今年8月の宇都宮市内のコンビニのアルバイト

店員の45歳の女性が殺害されたという痛ましい事件が県内でも現実

として発生しています。いずれの事件も、理不尽で悲惨極まりない

ものでありこのような事件は、二度と起こらないように願うしか

ありませんが、残念なことにここ数年来、男女間での別れ話に端を

発した同様の事件を耳にしてきました。

スマホ時代という社会は、便利さと引き換えに、対人関係での

コミュニケーションをうまくとれない人たちや、感情の抑制が

できない人たちが増えているともいわれています。このような事件は

現代においては決して「対岸の火事」ではないのです。誰もが感情の

もつれによって、理性・感情の抑制というブレーキが外れて、

カッとなりこのような事件に遭遇してしまう可能性があるのです。

そのためには、例えば「普段から真面目で穏やかな人だから…」と安易に

考えるのではなく、「感情のもつれの恐ろしさ」という認識をもって

最善な方法を選択しなくてはならないのです。

GK探偵事務所は、警備業(第4号・身辺警護)の認可2006年に受けています。

これにより、ストーカー行為に対しての「証拠収集」に併せて依頼人の

「ボディーガード」を行うことができる全国でも数少ない探偵であり、

さまざまな事案を取り扱ってきました。

◇実例◇

〇夫のDVにより、離婚裁判をしているが、恐怖で証言ができない。

裁判の帰りに、後をつけて居住先(シェルター等)を探し出すと

脅されている。(証言の付き添い・シェルターまでの送り)

〇別居・裁判を経てようやく離婚をすることができたが怖くて荷物を

取りに行けない。(ボディーガードが引っ越し業者のユニホームを着て

潜入し妻と共に引っ越しに立ち会った)

〇妻の浮気相手と対峙したい。

〇その他、警察や弁護士でも取り扱ってもらえない、さまざまなトラブル。

GKのボディーガードは、元警察官・空手の師範・少林寺拳法の有段者等が

所属しており、警備業(身辺警護)としての役割を担っています。

また、弁護士のネットワークや警察OBとも連携し、会社・個人を問わず、

問題や不安の解決に向けて共に考えていきます。警察には相談しにくいと

感じている方も、まずは、GKにご相談ください。

必要に応じて警察署へ同行する等不安な方に寄り添います。

2021年10月8日金曜日

10月8日

 


探偵シリーズバックナンバーより~

 

「駆け落ちまがいの夫と女…福島へ」

 5年前に、夫の浮気調査をした妻からの相談。

当時、夫が同じ会社の15歳年下の独身OLと浮気をしている

証拠をつかんだ。妻はパート勤めであり、夫に経済的に依存

しなければならないこと、当時小学生だった娘のことを考え

離婚しなかった。

そこで妻は、証拠をもとに弁護士に依頼し、女性に対して

慰謝料の支払いと誓約書を書かせて別離させた。

 それから4年、娘の中学入学もあり、穏やかな生活を

送ってきた。ところが、1年前ほど前から、夫に少しずつ

変化の兆しが…。その行動パターンが、5年前と類似して

きたのである。妻の脳裏からは、夫が3年間もの間浮気を

していたという事実は、時がたっても怒りが消え去ること

はなかった。あくまでも経済的なことと、娘のことを第一

に考えて生活してきた。しかし、半年前のこと、妻が夫の

浮気を疑ったことに端を発して大きないさかいに。

妻が夫に「出て行ってよ」と感情的に言ってしまった

言葉を待っていたかのように、「お前が出て行けと

言ったんだからな! 出ていくよ!」と夫は家を出た。

妻は娘に対しては子煩悩な父親であり優しかったという

こともあり、2、3日すれば帰宅するだろうと考えていた

が1週間たっても帰宅しない。

念のため勤務先に問い合わせてみると、急きょ退職した

とのこと。まさに青天の霹靂(へきれき)。

もちろん電話もLINEも通じない。

 それから5日ほどして、福島県のある会社から採用不可

の通知とともに夫の履歴書が返送されてきた。

その履歴書の志望動機は、「妻は親の介護のため宇都宮に

いますが、私は復興に協力したいとの思いが強く。

福島で働きたい」と書いてあった。さらに数日後、

別の会社から、子供の遠隔地健康保険証が自宅に送付

されてきたのである。

 そして、LINEが来た。「福島で就職した。

家のローンは支払うが、これまでのような額の生活費は

支払えない」と。夫がどこに住んでどのような生活をして

いるのか? 幸い福島には来年4月にGKの支部の開設を

希望する2人の探偵学校の生徒がいることで、

地元ナンバーの車両の手配等全面的な協力を得て調査を

開始した。結果はすぐに判明した。勤務先から退社後、

夫の車を尾行すると住宅街の月極駐車場へ入る。

驚いたことに宇都宮ナンバーの軽自動車が隣に止まっている。

夫は道路を隔てたアパートの一室を自ら開錠して入室した。

翌朝、夫に続いて女性も出て来た。明らかに5年前に浮気の

証拠をつかみ別離させた女性だったのである。その後の調査で、

この女性は夫よりも半年早く宇都宮の勤務先を退職し、福島で

就職をして居住していた。夫が後から来たのだ。

駆け落ち同様のこの事実に妻はあきれ果て、

調査報告書を持って弁護士事務所へ向かった。

2021年10月6日水曜日

10月6日

 


探偵シリーズバックナンバーより~

 

調査の意義…真実を知る勇気」

 

 人は、ほぼ例外なく自分だけは、事件やトラブルとは関係ない、無縁だと思って日常を暮らしています。ただ、現在はスマートフォンの普及に伴い便利さとは引き換えに、SNS などでいとも簡単に異性と知り合えるようになり、倫理観の欠如や責任の放棄に繋がるという現実があります。

 この弊害は、浮気・家出・ストーカー被害というような平穏な暮らしを阻害する「病」に形を変えてきます。まさか自分が当事者になるなんてことは考えも及びません。何かおかしいと感じても「自分に限って…」と真実と向き合う怖さに対処する自己防衛本能として、感じた不安を否定してしまうのです。そして、現実から目を背け時間ばかりが経過してしまい、収拾のつかない事態にまで発展してしまう怖さを秘めているのです。

 「もしかしたら…」と感じた時、その不安から目をそらさずに、一日でも早く「真実」を知ることが、平穏な生活を維持していくためには必要不可欠なのです。「調査結果はふたを開けてみないと分からない」というのが定説ですが、真実は残酷な影を落とす場合もありますが、まったく反対に平穏無事な家庭生活の礎になることもあります。例えば、「浮気調査」でいえば、結果が「白」であれば、「自分の思い過ごしだった」という安心感が醸成され夫婦間の絆を深めることにもつながるのです。例えて言えば、体の不調を感じて人間ドックで検査を受けて、結果どこにも異常がないと知った時の安堵感。このような安心感を得られることで明るく日々を過ごすことができることと同じなのです。反対に、調査結果が「黒」であった場合には、がんが見つかったのと同じように「どういう治療をしていくのか?」と対処するのと一緒なのです。

 時間が経過すればするほど悪化してしまうのです。真実と向き合う勇気、結果が良ければ明るい日常生活を送ることができ、結果が悪ければ絶対に泣き寝入りをしないという覚悟をして一歩前に進んでいくことが大切なのだと思います。その不安に寄り添い、解決のお手伝いをさせていただくために、私たちGK 探偵事務所は存在しているのです。

 

〈講演について〉

 GK探偵事務所には、金融機関主催の経営者セミナー、ロータリークラブ、職種別協会・団体の新春講演会など、多数の講演依頼があります。企業だけでなく、自治会やサークルなどの少人数の集まりでも、ご依頼をいただければどこでも伺いますので、どうぞお気軽にお問い合わせください。

 

2021年9月29日水曜日

9月29日

 


探偵シリーズバックナンバーより~

 

「親子の陰謀

 

 【第1子が生まれた時夫の浮気が発覚。12月に2人目の出産を控えたことし6月、またも浮気をした。妻は女性と逢って夫と別れることを誓約させたが、外泊も増え、身重の妻は次第に追い込まれていった。両親を呼び注意を喚起すると夫は出て行った。夫の両親から息子をいじめたと信じられない言葉が

 夫が改札を出るとすぐ女性が駆け寄ってきた。3カ月前に妻が呼び出した夫の不倫相手で間違いない。妻から聴取していた特徴と一致したからだ。満面の笑みを浮かべ手をつなぐ。2人は駅から5分ほどの和食店に入り、テーブルに向かいあってではなく並んで座る。待ち合わせだろう。探偵も潜入し背中越しの席を確保する。会話をできるだけ傍受するためだ。

 そこで信じられない光景を目にする。そこに現れたのは50代の夫婦。夫の両親だった。「息子をよろしく。嫁とは折り合いが悪い。離婚に向けて準備する」等の会話が聞こえてくる。探偵もあまりの傍若無人のことに怒りがあふれる。食事後、4人は実家へ。女性も泊まった。開いた口がふさがらないとは、まさにこのことだ。

 翌週の週末は、勤務終了後女性がアパートに帰り、その3時間後に夜勤を終えた夫が訪れる。その後2人で手をつなぎ近所のコンビニへ。人目をはばかることなく、街灯の切れ間にさしかかると肩を抱きキスをする。これが2歳の娘と12月に生まれるこの父親のすることか?身重の妻の心境を思うとたまらなく苦しくなる。

 調査期間も終盤を迎えたある週末、夫は仕事を終えると真っ直ぐに実家へ。両親に見送られ、実家の車を運転し、女性のアパートの前に停車した。女性が助手席に乗る。車輌1台とバイクで追尾する。車は、県境を越え茨城県に入った。立ち寄るコンビニでも手をつなぎ笑みが絶えることはない。このままどこに向かうのか?この先に観光スポットらしきものはなく想定ができない。車は幹線道路から農道を走り山間の集落地の、畑に囲まれた古い一軒家に入った。

 都会と違い、よそ者は目立つし目につく。玄関前の表札は確認できない。バイクは雑木林に身を隠し双眼鏡で様子をうかがう。調査車輌は、この家の情報収集に動く。住宅地図を手に入れると、この一軒家は不倫相手の女性の苗字と同じだった。実家に夫を連れてきたのだった。こんなにも不埒(ふらち)で許しがたき現実があるのだろうか。

 後日、すべてを妻の両親に報告した。妻は精神的に疲弊し不眠が続き、不正出血で入院している。両親は、あまりにもむごい現実に涙を隠すことはできなかった。そして、徹底的に闘うと証拠の品を持って弁護士の元へ向かった。

 (前回はホームページをご覧ください)

 *本文はいくつかの事例を基に構成されています。盗用・無断転用・無断転載を一切禁じます。

 

2021年9月24日金曜日

 


探偵シリーズバックナンバーより~

 

「親子の陰謀

 

 【男は、結婚により夫として、子どもができれば父親としての自覚と責任を背負う。しかし、無責任な行動により、弱者である女性と子どもが犠牲になってしまうことが絶えない。依存症、DV、アダルトチルドレン…。セルフコントロールができず、自分は悪くないと、責任転嫁をする。「お前(妻)が悪い」と一方的に攻め立てる。夫の親も過保護・過干渉により、どんなに息子が悪くても、全てを嫁のせいにする。これが許せざる現実】

 以前、ある金融機関が主催した経営者懇談会の講師として招かれたのが縁で、相談者の元へ出向いた。50代の夫婦で、埼玉県に嫁いでいる娘の夫についてのことだった。娘は看護師として埼玉に就職し、そこで知り合った医療関係の技師と3年前に結婚した。2歳の娘と12月に第2子の出産を控えている。

 事の発端は、4カ月ほど前のこと。夫の無防備な携帯電話から夫が浮気していることが発覚した。実はこれが2度目の発覚だった。最初の浮気は、第1子が生まれたばかりの時。その時は赤子の笑顔を目にして、無理やり自分自身を納得させ我慢した。しかし今度は、きちんとけじめをつけなくてはと、不倫相手の女を呼び出し、夫と別れることを誓約させた。離婚も考えたが、12月に生まれてくる子のことを思うと。だが、だらしのない無責任な夫の態度と行動は改まることはなかった。

 7月に入ると、次第にささいなことでけんかを仕向けられるようになっていく。夫が自分をわざと怒らせるようにしていることがわかった。怒れば負けだと子のためにひたすら耐えた。夫のある夜勤の日のこと。娘の嘔吐が激しく、高熱を出し勤務先に電話した。すると、既に退社しているという。携帯にかけても留守電になるだけ。やむを得ず救急車を呼んだ。急性胃腸炎だった。台所に掲示してある夫の勤務シフト表はでたらめなものだった。

 怒りも限界。襟を正させようと両親に来てもらい追及した。最初はしおらしかった夫。しかし、このことは夫の親は知っているのかと問いただした途端、突然キレて家を出て行った。夫の実家に連絡。耳を疑うような言葉が返ってきた。「寄ってたかって息子をいじめた」と激昂する始末。孫のことなど何ら気にしてもいない。信じられない。茫然自失とはまさにこのこと。離婚をして実家に戻る覚悟を決めた。両親と娘は徹底的に闘うと誓った。訴訟になって何年かかろうが、責任だけはとらせると。

 調査開始。勤務後の夫を尾行する。夫が勤務する病院の最寄駅は、実家の最寄駅から2駅。夫はその駅に降り立った。そこへ…。信じがたき夫と親の姿を目にする。

 (次回に続く)

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2021年9月16日木曜日

9月16日


9月10日

創立19周年を迎えることができました。

多くの方々に支えられ、ご支援いただきまして

心より感謝申し上げます。

今後とも宜しくお願い致します。














 

2021年9月8日水曜日

9月8日


 探偵シリーズバックナンバーより

「調査の意義前向きな人生のために」

 

 【夫は典型的な九州男児。亭主関白で、妻が働くことを許してくれない。でも、子煩悩であり、とにかく働き者で30代半ばにしてマイホームも手に入れることができた。しかし、ここ半年、帰宅した夫からシャワーの後のようなほのかな匂いが。「もしかしたら浮気?」調査開始。夫は定時に会社を出た。夫が向かった先は、ビルやパチンコ店の清掃などを請負う会社。毎日、そこでバイトをしていた。判明したことは、勤務する会社の業績が悪化し、リストラにはならなかったものの、夫は、残業がない部署に配置転換されていた。残業代を見込んでマイホームを購入したため、九州男児らしく、妻には内緒で残業代の穴埋めをしていた。報告の時、妻は声をあげて泣いた。「疑った私がバカでした。でも、真実を知って本当に良かった」】これも、浮気調査の真実なのです。浮気を暴くことだけが探偵ではないのです。「真実」をつかむことが探偵の仕事なのです。

 

◆前向きな人生のために◆

 

 人は、ほぼ例外なく自分だけは、事件やトラブルとは関係ない、無縁だと思って日常の暮らしをしています。ただ、現代はスマートホンに代表されるように、便利さと引き換えに、いとも簡単に異性と知り合えるようになるにつれ、倫理観の欠如や責任の放棄というような現実が存在しています。この弊害は、浮気・行方不明・ストーカー等という平穏な暮らしを阻害する「病」に形を変えて、巷(ちまた)にあふれてきています。

 しかし、まさか自分が当事者になるなんてことは考えも及びません。それどころか、真実と向き合わずに「まさか自分に限って…」と頭のどこかで否定してしまうのです。そして、時間ばかりが経過してしまい、収拾のつかない事態にまで発展してしまうのです。「もしかしたら…」と感じたとき、不安から目をそらさずに、早く「真実」をつかむことが、平穏無事な生活を維持するために必要不可欠なのです。

 「真実」は時に残酷な影を落とします。しかし、「真実」の追及なくして前向きに歩んでいくことはできないのです。「浮気調査」というものは、結果が「白」であったなら「自分の思い過ごしだった」という安心感が醸成(じょうせい)されるのです。例えて言えば、人間が体の不調を感じて人間ドックに入り、検査の結果どこも異常がないと分かったときの安堵感…このような精神的安定を手に入れるのと一緒なのです。

 真実と向き合う勇気、結果が悪ければ絶対に泣き寝入りをしないという覚悟、結果が良ければ、精神的な安堵感を得て一歩前に進む、そのお手伝いをするために、私たちGK探偵事務所は存在しているのです。

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2021年9月1日水曜日

9月1日


 探偵シリーズバックナンバーより

「ダブル不倫…許されざる教職者」

 

 GK探偵事務所の浮気調査の依頼については、栃木・埼玉・東京の弁護士からの依頼が40%を超えるまでになった。今回の浮気調査も、女性弁護士からの「許されざる浮気」の訴訟に勝つための証拠固めの依頼だった。

 依頼人は教職者で夫は8歳年下のやはり教職者。職場が同じ時に知り合い、結婚3年目で3カ月前に女の子が生まれ現在は産休中。夫の相手とされる女性も教職者で、その女性の夫も教職者であるという。4人は旧知の仲だった。夫の様子に変化が見え始めたのは、1年前の人事異動で、夫とその女性が同じ学校になった頃からだという。会話も途絶えがちになり帰宅時間も遅くなっていく。依頼人を意識して避ける空気がまん延していく。子どもが生まれたことによる戸惑いと意識の変化なのだろうかと、努めて普通に接してきた。ところが、日常のささいなことで何かにつけて怒るように。けんかを仕掛けているように思えてならない。そんな状態が続いた時、夫と女性と同じ学校の妻の友人から、その女性が離婚したとの噂話を耳にした。加えて、夫とその女性の親密さが憶測を呼んでいるとの忠告もあった。日増しに胸が締め付けられるような嫌な予感が渦巻いていく。離婚の話を耳にしてからほどなく、夫は休みの日も出かけるようになった。2人が車に同乗しているのを見かけたなどの話を耳にするようになっていく。

 2カ月ほど前、夫から別居して今後のことを考えたいと唐突な話があり、妻は感情が抑えきれずに、今まで耳にしたその女性のことなどまくし立て、出て行ってと怒鳴り散らした。案の定、「君とは暮らせない」と夫は出て行った。冷静になって考えると、夫の作戦に乗せられてしまったと悔やんだ。

 調査開始。夫を学校から尾行する。警戒はしているものと想定していたが、その警戒ぶりは予想を超えていた。無理は禁物。とにかくどこで暮らしているのかを割り出さなければならない。バイクを使い車を替え日ごとに間合いを詰めていく。

 慎重に尾行を重ね、4日目に所在をつかんだ。宇都宮市郊外の古い住宅地の、車がすれ違うことのできないような狭い道路に囲まれた平屋建ての古い貸家だった。その場所は、いわゆる探偵泣かせの場所であり、張り込む位置もなく、撮影できるような場所もない。唯一の場所は道路向かいにある廃墟と化している家屋。家主の許可を得るべく所有者を捜し接触、浮気調査とは告げずに、当たり障りのないシナリオで話をして、立ち入りの許可を得た。凍てつくような寒さの中、闇に紛れ張り込みを続けた。その女性は金曜から月曜の朝まで夫の元に滞在していた。宿泊の証拠を固め、弁護士と妻に報告。妻は全身から、ただならぬ憤怒を発していた。

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2021年8月27日金曜日

8月27日

 


探偵シリーズバックナンバーより

341「家を出た夫…驚愕の居住先」

 

 夫は自動車メーカーの研究者。

都内から新幹線で県内の企業へ通勤している。

妻と知り合ったのは大学院の研究室。3年の交際を経て結婚5年目

になる。子供はお互いに持ちたくないという合意の結婚だった。

夫は仕事に明け暮れ、妻は夫が仕事に打ち込むことができるように

と、勤務している会社の総合職の立場をなげうって、出張や残業の

部署に転属した。ところが、今年3月中旬、「疲れた」と

夫が突然家を出た。それでも妻には不安はなかった。これまでも

仕事で行き詰ると、夫は家を出て3日もすると何事もなかった

ように帰宅することが年に4、5回あったからだ。

妻は帰宅した夫を責めることもなく、行き先を聞くこともなく、

温かく迎え入れていた。

しかし、今回は夫が家をでてから5日を過ぎた頃、

「離婚したい…今までありがとう」と記されたわずか2行の手紙と

ともに、離婚届が郵送されてきたもちろん携帯の電源は切られて

いる。夫の勤務する研究所へ電話するのも、夫の将来を考えると

気が引けてしまう。兄に相談すると大学の友人が都内の

弁護士事務所にいると聞き相談に出向いた。

「ご主人がどこに住みどのような生活をしているか、まずはその

真実を解明することが必要不可欠」と言われた。

 夫の勤務先は千人を超える事業所の中にあり、夫は宇都宮駅か

事業所までバイクで通勤していたという。そのバイクが置いて

ある場所特定することから始めなくてはならない。事業所の

四方に探偵を配置して、バイクで通勤している社員をマークして

夫のバイク置き場を判明させるまでに4日間も要した。

フレックス勤務とコロナ対策による在宅ワークもあり、夫がバイク

またがるまでにさらに3日間を要した。夫のバイクを探偵たちが

バイクと車で尾行する。行き着いた先は、バイクで20分程の公営住宅

一室で、その部屋には灯りがついていた。その部屋を張り込むと

翌朝、小学高学年の女の子が出て来て集団登校に交じる。それから

30分後、30代後半の女性が施錠せずに家を出た。

さらに、1時間後に夫が部屋に施錠してバイクへ。夫が住んでいる

ところは、年上の女性と小学生の女の子がいる一室だった。

 その後の調査で、その女性は離婚歴がある40歳の女性で、

夫が勤務する食堂で働いているという事実が判明した。妻へ報告。

茫然自失となり、妻はこの真実を受け入れることができない。

何度も映像を確認する。

「なぜ年上のそれも食堂の人? なぜ子供のいる人?」

と口にしていた。

私たちはただひたすら耳を傾けるしかなかった…。

2週間後、兄が事務所を訪れた。妹から話を聴いて、義弟の職場宛に

手紙を書き、今日2人で会うことになったと。

2021年8月23日月曜日


 探偵シリーズバックナンバーより

340号「妻の本性…歪んだ再婚の目的」

 


3月某日、懇意にしている弁護士と共に事務所を訪ねて来た70歳の夫。その内容

は妻の浮気疑惑。昨年2月に籍を入れたばかりの、

48歳の妻のことだった。二人が知り合ったのは8年前。夫が当時経営していた

会社に保険外交員として出入りするようになったのが縁。

夫は30代の時に離婚をして母親と2人暮らしで子供はいない。その母は4年前

に他界し独り身になった。それから、2人の関係が急接近したのだという。

当時妻も高校生の娘を抱えてシングルマザーとして公営住宅に暮らしていた。

妻は独り身になった夫のために、かいがいしく炊事洗濯など身の回りの世話を

してくれるようになった。夫も孤独の身となり、寂寥(せきりょう)感しかな

い生活に光が差し込んだような気持ちになり、妻の娘が高校を卒業し上京した

ことを機に籍を入れた。

保険外交の仕事もやめて、2カ月程は平穏無事な生活を送っていたという。

 しかし、次第に炊事洗濯もおろそかになり、実家へ泊る、友達と食事してく

ると頻繁外出するようになった。時たま外泊もするように。

夫は諍(いさか)いすることを我慢していたが、妻が夜出かけていた日、

体調が悪くなりやむを得ず妻の携帯へ電話しても一向につながらなかった。

その日の帰宅も深夜であり、電話を入れたのが癇(かん)に障ったらしく、

夫の体調を気遣うこともなく悪態をついた。

友人の「お前の財産狙いなんじゃ…」との言葉が脳裏によみがえったという。

夫は籍を入れる前から、車の買い換えや上京費用など多額の費用を融通してきた。

夫のあきらめなのか…表情のわびしさが印象的だった。

 調査開始。妻の尾行3日目、11時に家を出た妻はショッピングモールに車を

乗り入れるが、入り口近くではなく建物の裏手側に止める。降車もしない。

買い物目的では無い事が一目瞭然。すると10分後、高級セダンが隣へ。

初老の男性が降車して妻の助手席に乗り込み、そこから10分ほどの

ラブホテルへ入った。探偵たちは目を見張った。

その男性はあきらかに夫よりも年上で、70代後半に見える。さらに、

妻の車のナンバーとそのセダンのナンバーが同じだったことだ。

2時間後ラブホテルを出て待ち合わせ場所へ戻り別れた。男性を追う。

男性は車で20分ほどの2階建ての会社に入った。

 後日の素性調査で、この男性はこの会社の代表取締役であり、妻と

娘夫婦、孫と暮らしていることが判明した。夫に現状を報告し調査を継続。

すると10日に1度の割合で、同じ男性と待ち合わせ場所や時間、ホテル等を

同じパターンで、不貞を重ねている事実に行き着いた。

夫は独り身の寂しさに負けた自分をひたすら後悔していた。