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2020年10月14日水曜日

10月14日

 


探偵シリーズバックナンバーより~

 

「高校教師不倫の結末妻の浮気

 

 【夫の出張日、高校教師である妻は同じ高校の男性教諭とラブホテルに泊まった。翌朝5時にホテルを出て自宅へ戻り、自宅の電話から出張先の夫の携帯へ電話する。あきらかなアリバイ工作。夫はこの過ちは1回だけであってほしいと願い、翌週の休日に再び調査することに】

 次の調査前に、まず妻の浮気相手の素性を暴いた。その男性は、妻の9歳年下の25歳で、両親と妹と暮らしている。父親は公務員で、母親は中学の教員、妹は大学生。次に、前回の調査の映像を再検証する。担当する探偵たちには、特徴・癖など、徹底的に確認することが必要だからだ。男性は、濃紺のスーツ、妻はグレーのジャケットに黒のパンツ。デートでは、妻が終始リードしている。ラブホテルに入るもの妻が手を引いて、部屋を選んだのも妻だった。

 調査開始。夫は妻が動きやすいようにと、次の土曜日は、地方の事業所に出張と偽り、ビジネスホテルへ泊まる手はずにしてある。午前10時、妻は最寄駅の改札まで夫を見送った。夫の姿が階段に消えると、小走りに自宅へ戻り、それから1時間後出てきた。これが妻なのか??と見違えるほどの変身をとげていた。ひざ上のスカートにロングブーツ、顔には、色濃い化粧を施していた。気持ちが浮ついているのがわかる。

 警戒の目を向けてくることもない。副都心の駅で男性教諭と落ち合い、降り立ったのは横浜。中華街で食事をした後は元町を散策する。日が落ちる頃、副都心の駅へ戻り前回宿泊した同じラブホテルへ。そして翌朝5時にホテルを出て、妻は自宅へ戻った。 つらい報告になった。中華街は、結婚前によくデートをした場所。二人が入った店も、交際期間の時、よく訪れていた店だった。夫は、ただ涙を拭うだけ。同席させた夫婦問題カウンセラーと2人だけで2時間カウンセリングを受けた。夫は、妻に事実関係を告げる決断をした。そして、妻が心からの謝罪をし、子どもをつくること、今後、絶対に浮気はしないと誓約書を書いてくれれば、やり直したいと一縷(る)の望みを抱えて帰って行った。

 5日後、再び夫とのカウンセリング。夫の期待はもろくも崩れた。事実関係を伝えると、妻は、謝罪の言葉もなく、「本気で付き合っている訳じゃないし、浮気ぐらいいいでしょ。私は子どもは欲しくないし、この先も浮気しないと約束できる自信はない」と信じられない言葉を言い放ったという。夫は、怒りを通り越して、心底悲しく、開いた口がふさがらなかった。しかし、夫には涙はなかった。二人には社会的制裁を課しますと、まるでつき物が落ちたような笑顔で事務所を後にした。

 (前回はホームページをご覧ください)

 *本文はいくつかの事例を基に構成されています。盗用・無断転用・無断転載を一切禁じます。

 

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