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2022年1月24日月曜日

1月24日

 


探偵シリーズバックナンバーより~

 

「最悪の妻…妻と2人の男たち

 

 弁護士からの紹介で、「息子の嫁の素行調査をしてほしい…」とGKを訪れた60代の夫婦。息子夫婦は両親が新築した2世帯住宅で暮らし、3歳の娘がいる。半年前に息子が関西に単身赴任になった。月に1度しか帰省しない。嫁は、息子が帰省しない週末は、娘を連れて実家に帰るようになった。2世帯とはいえ、息子がいない以上、気を使うだろうと送り出していた。

 しかし、孫娘と3人で買い物に出かけた時、孫娘が、「ここ〇〇兄ちゃんとママと3人で来たことあるよ!」と思わぬ言葉を口にした。孫娘に問いただしても「ママのお友達」と。息子には心配をかけたくない、でもこのまま放置はしておけないと、息子の姉である長女に相談し一度調査をした。長女は、調査はどこでも同じだろうとある業者に依頼をした。しかし、結果がでないどころか、嫁に尾行が発覚し警察署に駆け込まれるという大失態を犯した。両親は、以前から親交のあった弁護士に相談して、 GKを紹介されたという。尾行が発覚している対象者ほど厄介なものはない。難しい調査になることは十分承知の上で、GKの威信をかけた尾行が始まった。

◆第一の男◆

 土曜日の午後。嫁は実母の体調が芳しくないと、娘を預けて一人で家を出た。化粧っ気もなく普段着のまま。嫁の車は幹線道路に出ると、実家方面である左ウインカーを点灯させたが、左車線に入る寸前で直進方向へ進路変更し、コンビニの駐車場へ入る。周りを確認するような警戒をした後、車でショッピングモールに。ここは店舗を中心として東西南北に駐車場がある。店舗近くにスペースがあるにもかかわらず、店舗から最も離れた南端に停車した。10分程して、今度は北側駐車場に向かい店舗付近に駐車。嫁が化粧をしているのがわかる。嫁は大きな手提げ袋を手に入店して化粧室に入った。着替えた妻が出てきた。車に戻り手提げ袋をしまうと、再び入店し南側出口から出て足早に黒のワンボックスの後部座席に乗り込んだ。運転席には、男性が座っているのが見て取れる。

 そこから市内中心部にあるホテルの地下駐車場へ。カップルを装った探偵は1階のフロント付近で待機。地下駐車場にいた探偵からエレベーターに乗ったと無線が入る。1階に到着すると妻は離れた場所に移動し、男だけがフロントへ。別の探偵が後ろに並び、部屋番号を聞き取り無線で信号を送る。信号を受けた探偵が先回りする。部屋を確認して入室の映像をとらえるべく瞬時に判断。非常口のドアを開け2㌢ほどの隙間を作る。息をひそめ録画スイッチを押す。部屋のドアを開け2人は入室した。ここまではうまくいっている。しかし、これだけでは、不貞の証拠にはならない。

 (次回に続く)

 *本文はいくつかの事例を基に構成されています。盗用・無断転用・無断転載を一切禁じます。

 

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