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2021年8月18日水曜日

8月18日


 探偵シリーズバックナンバーより

「娘の妊娠…連絡が途絶えた男

 

 【「妊娠を知って、籍を入れるとあいさつした娘の彼氏との連絡が途絶えた。娘は妊娠5カ月を過ぎ産むしかない。その男を探し出してほしい」。短大を卒業したばかりの20歳の娘を連れてきた母親。県南ショッピングモールで、他県から来た男性に声をかけられ交際が始まった。娘は結婚前提の彼と両親に紹介し、彼は週末に泊まり家族のような関係になっていく。そして数カ月を過ぎた頃、妊娠が判明した。彼は籍を入れ同居しますと娘の両親に頭を下げた。来週末、娘を自分の両親に紹介すると娘の実家を後にした。そして翌日から連絡がつかなくなった。携帯電話は解約されていた。名前と車の車種と色しか分からないという。何も知らなかったという現実に後悔しかなかった】

 母娘への聞き取りから三つが真実であると断定した。一つ目は名前。彼がガソリンスタンドで使用したクレジットカードの名前を憶えていた。二つ目は、会社名は記憶になかったが、医療機器メーカーで営業をしているということ。産婦人科に行き、エコー診断をされた際に、営業のためにその使い方等の研修を受けたと機器に詳しかったことを憶えていた。三つ目は高校時代にアーチェリー部で県大会準優勝した経験があること。デートの際、東京にあるアーチェリー体験に連れていかれたという。

 彼の出身である隣県で、アーチェリー部のある高校に絞り卒業高校を見つけ、写真から本人であることを特定。同県内にある医療機器メーカー数社に内偵をかけ、一つの会社に絞り込み張り込んだ。彼の姿を確認。朝の出勤~営業~帰社~帰宅まで徹底的に尾行する。午後7時に帰社した彼は、営業車のまま再び会社を出た。車で走らせること30分の、山あいの雑木林を開発したばかりの分譲地にある真新しい一軒家に帰宅。娘が覚えていた彼の車と軽自動車が駐車してあった。翌早朝より、張り込む。午前7時過ぎ、彼が営業車に乗り出ていく。10時を過ぎた頃、2階ベランダに洗濯物を干す同年代の女性の姿が。明らかに乳幼児の物も干されている。他の家族は見られない。調べると驚くことに、土地と家屋の名義は彼のもので、1年前に購入したものだった。

 家族を調査する。すると許しがたき驚愕(きょうがく)の事実が判明した。彼は2年前、26歳の時に結婚していた。娘の実家に泊まりに来ていた期間は、彼の妻が出産のため九州へ里帰りをしていたという事実が。結婚していた事実を隠し、さらに子どもがいることを隠し、娘を妊娠させ結婚する約束をして逃亡するという卑劣極まりない彼の実態が明らかになった。娘はただ驚くばかり、父親は我を忘れて怒りをあらわにした

 (前回はホームページをご覧ください)

 *本文はいくつかの事例を基に構成されています。盗用・無断転用・無断転載を一切禁じます。

 


2021年8月11日水曜日

8月11日

 


「娘の妊娠…連絡が途絶えた男

 

 「妊娠を知って籍を入れるとあいさつした娘の彼氏と連絡が途絶えた。その男を探し出してほしい」。短大を卒業したばかりの一人娘を連れてきた母親。娘は今年の春先、友人と県南のショッピングモールへ行った時、他県から来ていた男性2人に声をかけられ意気投合し交際が始まった。その彼から泊りで旅行に誘われた時、「もし子どもができた時に責任が持てないなら旅行に行かない」と彼に告げる。彼は 「子どもができたら、結婚する覚悟はあるし、何も心配することない」と真剣なまなざしで応え、娘は信じた。娘は結婚前提の交際だと彼を両親に紹介し週末には実家に泊まり、家族のような関係になっていく。

 数カ月を過ぎた頃、娘の体調に変化が。妊娠検査薬を使用すると陽性。その後、彼と産婦人科へ行き妊娠が確定的となった。彼は次男であり籍を入れて親とも同居しますと言って娘の両親に頭を下げた。両親は礼儀正しく人懐こいところに好感を抱いていたこともあり二人を認めた。来週末に娘を自分の両親に紹介すると言って帰った。この時すでに妊娠5カ月に入っており、娘には産むという選択肢しか残されていなかった。だが、翌日から連絡がつかなくなったという。携帯電話は解約されていた。両親は悔やみ自分を責め立てた。彼について知っている情報を聞くと、名前と車の車種・色しか分からないという。知っているようで何も知らなかったという現実に後悔しかなかった。たった1枚、娘のスマホに彼の写真が保存されていたことがせめてもの救いだった。

 「所在調査(人探し)」は、客観的で正確な情報が多ければ多いほど成功率が高くなるが、今回はあまりにも情報が乏しいことに探偵たちも驚きを隠せなかった。しかし、GK探偵事務所は、十数年前にテレビ朝日の「あなたに逢いたい」という番組にレギュラー出演し、数々の困難な人探しをしてきたプライドと自負がある。このような悪質なケースとも何度も向き合ってきた。まず、彼を分析する。人当たりも良く礼儀正しい、人の懐に入るのがうまい―これは人をだます人間の典型的なことであり、ほぼ例外なく共通しているタイプである。最も肝心なことは、必ず【真実と嘘のブレンド】があるということだ。人をだますことに長けている人間ほど、真実の割合が少なくなるという特徴がある。娘や親が会話してきた内容や出かけた時などの様子を回顧してもらい、どこに真実があるかを抽出して整理していく。終わるまでには4時間が経っていた。そして、三つの真実と断定できるものが残った。GKの探偵たちは、この母娘の心の痛みを享受した。絶対に見つけるという強い意志の下、他県での捜索が始まった。

 (次回に続く)

 *本文はいくつかの事例を基に構成されています。盗用・無断転用・無断転載を一切禁じます。

2021年8月4日水曜日

8月4日

 


探偵シリーズバックナンバーより

「婚活パーティー…偽りのプロフィール②」

 

 【33 歳の長女。極度の人見知りで趣味は読書。90% 以上が大学へ進学する女子高の成績も良かったが、地元の図書館に司書として就職。恋愛経験もほぼない。母親は娘に結婚して子供を持つという喜びを得てほしいと行政主催の婚活パーティーを勧め娘が参加した。そこで5 歳年上の離婚歴はあるが子供はいないという中学の教職経験のある学習塾の講師だという男性と交際を始め1 年が経とうとしている。母親は結婚までいけたらと家に招待する。その男性を目にした母親は、大きな違和感を覚えた。38 歳には見えない、饒舌で調子が良く実家のことを聞いても一貫性がなく信用できないと。また、娘が土日祝日に一切あったこともなく、実家に行きたいと言っても、父親の体調が良くないとお茶を濁される…】

 調査を開始するにあたり、実家の住所も不明、勤務先も大手学習塾とはいえ偽りかどうかもわからない。男性をどこから尾行するかが鍵となる。そこで、母親から娘のデート日の情報を仕入れて、デートの日を調査日とした。娘には秘匿に進める。午前10 時に家を出た娘を追う。ショッピングモールで待ち合わせして食事などデートが終了したのが午後5 時。娘と別れた男性を尾行する。国道4 号を北上していく。娘が母親に話していた県北の実家に向かうのか? しかし入った先はパチンコ店。1時間で出てそこから20 分ほどのアパートの部屋に。5 分ほどして小学生とおぼしき女の子を連れた女性がその部屋へ入った。翌朝7 30 分、女の子が出て来た後、すぐさま男性が出てきて車に乗り込んだ。その車を尾行すると、宇都宮市内にある貸しビルの一室へ。そこは学習塾や家庭教師等のビラをスーパー等のテナントに置かせてもらう会社だった。

 その後の男性の素性調査により嘘が暴かれる。学歴は聞かされていた都内の一流私立大学ではなく、県内にある私立大学。それも中退。職歴は都内や埼玉県、栃木県で多職種の営業の仕事。で、その数5 社。どの会社も長続きしていない。2 カ月しか勤務していない会社もあった。年齢は42 歳。離婚はしているが、中学生の子供が1 人いて、県北の実家の両親が育てている。アパートに出入りしていたのは、離婚歴のあるパチンコ店に勤務する子持ちの女性で、ほぼ同棲状態。

 後日報告。驚いたことに、娘も一緒に来た。覚悟はできているから、娘に包み隠さず伝えてほしいと。真実を告げても、娘はその表情を変えることはなく報告映像を注視していた。母親は婚活パーティーを勧めてしまったという自責の念が強く、男性に対する怒りよりも自分を責め、娘に何度も「ごめんなさい…」と、瞳は濡れていた。

 (前回はホームページをご覧ください)

 *本文はいくつかの事例を基に構成されています。盗用・無断転用・無断転載を一切禁じます。

2021年7月30日金曜日

7月30日



探偵シリーズバックナンバーより

「婚活パーティー…偽りのプロフィール①」

 探偵シリーズの愛読者であるという50 代の母親が相談に来た。20 年前に夫と死別して、娘2人を女手一つで育てて来た。相談内容は33 歳になる長女のこと。長女は県内でも進学校と言われる女子高を卒業後、進学せずにある図書館の司書として地元に就職した。長女は極度の人見知りで、地味で友達もなく、趣味と言えば読書。時間さえあれば本を読んでいるという。恋愛経験もほぼなかったが、娘には自分の子を持つという喜びを得てほしいと、ただただ願ってやまない日々が続いていた。

 そんな折、ある行政主催の「婚活パーティー」の案内を目にした。近年、子供の代わりに親が参加するという企画も珍しくない。案内にあるものは親同伴もできるものだった。娘に話す。拒絶されるかと思いつつ母親の胸の内をさらけ出したら、娘は参加すると言ってくれた。パーティーに向けて、自信を持ってもらおうと、美容室・ネイル・エステ・化粧と母親なりに娘に磨きをかけた。すると娘の見違えるほどの変貌ぶりに驚いたと写真を差し出した。その前と後ではプロの我々でも戸惑うほどの変身だった。

 娘は自ら母親の同伴を断り、一人で参加した。帰宅した娘は自分からその結果を話してきた。すごくいい人とマッチングできたと。これまでの娘とは違うその変化に母親は驚き、うれしかったという。その男性は娘よりも5歳年上の38 歳。離婚歴はあるが子供はいない。出身は埼玉県で、父親の転勤を機に県北へ移住しそこで同居しているという。都内の私立大学を卒業後、一度中学の教職に就いたが、閉鎖的な環境になじめずに、現在は大手学習塾の講師として隣県まで新幹線通勤しているという。男性の勤務形態が不規則なため、週2回会える時もあれば、月に1回しか会えないこともあるが、結婚まで行けたらいいと家に招待するように娘に話した。

 そして、その男性が家に来た。そこで母親は大きな違和感に包まれたという。とても38 歳には見えないし、饒舌(じょうぜつ)で落ち着きがなく調子がいい。実家のことを聞いても一貫性がない。信用という点でとても気にかかり、正直落胆したとしか言いようがないと。その他にも気になったことが出て来た。食事はすべて割り勘。土日祭日は仕事という理由で一切会ったこともなく、泊りのデートをしたことがない。娘が実家に行きたいと言っても、父親の体調がよくないからとお茶を濁される。交際して1年がたとうとしている。娘は何の疑いもなく交際している。真実ならそれはそれでいいと、その男性の素性調査をすることに。調査開始。「本当のことと嘘を巧妙にブレンド」した悪意が暴かれていく。

 (次回に続く)

 *本文はいくつかの事例を基に構成されています。盗用・無断転用・無断転載を一切禁じます。

2021年7月21日水曜日

7月21日

 探偵シリーズバックナンバー



「素人探偵に騙された妻の決断」

 

 【素人探偵の被害が後を絶たない。その実態はまるで「探偵ごっこ」。100万円近い金額を支払ったうえに届いたのが、お粗末な報告書。写真に日付も時間もない。ただ車に違法性の高いGPSを取り付けて100円パーキング等に駐車されている車の写真がある。何の証拠にもならない写真で報告書に厚みを持たせている。DVDもなく一連の調査が記録されたものもない。そんな被害にあった40代の妻が兄を伴って相談に来た。妻は、数年前から夫の浮気に悩んでいたが、一人息子の就職が決まるまではと心に決めて、夫に対しては、良き妻を演じて来た。息子の就職も決まってこれからは自分の人生を歩みたい。そのためには、浮気の証拠を掴んで、慰謝料・財産分与等有利に離婚を進めたいと調査を決断。夫はある工業団地の自動車関係の部品を製造する会社の管理職。同じ会社の女性と浮気していることは、夫と同じ会社に勤務している妻の中学の同級生の情報などでほぼ特定できた。相手の女性も既婚者である上に、その女性の夫は同じ会社で他県の事業所に単身赴任中。調査にあたり夫の行動を分析し、いつ女性と会うかその日時を想定する。夫はほぼ午後7時には帰宅している。休みの日も出かけることはない。つまり、夫は妻に隠れて有給休暇をとって女性と密会するというパターンにたどり着く。夫の会社の労務管理をしている女性と親しい妻の同級生に協力を仰ぎ、夫が「午後休」、その女性は「休暇」の金曜日に調査。1210分に車が出る。夫は高速道路を走り隣県のインターで降りる】

 そして15分程の場所にある大型ショッピングモールの屋上の駐車場へ乗り入れた。夫は降車して店内の1階のフードコートのあるレストランの前に並ぶ待合用の椅子に座りそこで合流した女性と店内へ入る。撮影した女性の顔を依頼人へ送り、同級生の女性に顔を確認してもらう。10分後、やはりこの女性は夫と同じ会社に勤務する既婚の女性だった。県内ナンバーの車を捜す。夫と同じ屋上に夫の車以外では該当する車が2台あった。そして、その1台の車は、フロントガラス中央部に、駐車許可証である会社のロゴマークのシールが添付してあり間違いなくこれが女性の車だと確信する。レストランを出た2人は、腕を組み店内をブラついた後、屋上の駐車場に来た。女の車のハザードランプが点灯する。運転席に夫が乗り込みラブホテルへ。夫は何食わぬ顔でいつものように午後7時に帰宅した。

 後日妻に報告。妻に悲壮感はなかった。夫との平穏無事な生活を装うことや素人探偵に騙されたことなど、精神的にも疲弊してきた妻の心が折れなかった強さに敬服するばかりである。

 (前回はホームページをご覧ください)

2021年7月7日水曜日

7月7日

 


探偵シリーズバックナンバーより

「妊娠検査薬妻の悪行②」

【都内の弁護士からの電話。栃木県内に住む息子の嫁のこと。息子と嫁は共に30 代半ばで、結婚5 年目で子供はいない。嫁は20歳の時ミス〇〇としてイベント活動に活躍、その後クラブのキャストとして働き、音楽にも堪能でアマチュアバンドからも数多くの声がかかった。勤務医の息子は、製薬会社の接待でそのクラブへ行って知り合い結婚。父親である弁護士は、結婚に大反対してきた。嫁は離婚経験があり、結婚後クラブは辞めるが音楽活動はしていきたいと。嫁は息子本人というより、医者という職業目当ての結婚であることはだれの目からも明らかだったと憤る。しかし、勝手に籍を入れてしまった。当然、息子夫婦との関係も疎遠になったが、その息子が、父親にSOS を送ってきた。

 後日息子が訪ねて来た。真面目で控えめな人物だった。妻の行動は、土曜日のほとんどはバンド活動とその打ち上げで帰宅は朝方。平日も24 時間営業のジムに行ってくると、息子が帰宅してからも出かけることも多い。子供は欲しくないと夫婦関係もない。2 年前から寝室も別になった。もう限界と思った矢先、自責の念に駆られながらも妻のいないときに部屋に。そこで見つけてしまった「妊娠検査薬」

 息子が帰宅した21時。嫁はこれからジムへ行くと出かけた。車で10 分、着いた先は大型銭湯の駐車場。出入り口の近くが空いているのに、わざわざ死角になるようなフェンスのそばに止める。10 分経過しても降りない。すると1 台のワゴンが止まる。妻は助手席へ乗り込み車は発進。その車を尾行する。妻が運転席の男性の肩にずっともたれかかる様子がわかる。そして、戸建てのラブホテルへ。

 不貞行為の立証のため、探偵の1 人は、妻が入室した部屋のドアの開け閉めの映像が撮影できる向かいの部屋に入室する。部屋を暗くしてベッド上部の窓を数センチ開けてカメラをセットする。残りの尾行車両とバイクは、男性の居住場所を判明させるための尾行に備える。入室してから4 時間後、男性がドアを開け、すぐ後ろに濡れた髪のままの妻の姿があった。車は妻を乗せた駐車場に止まったが、暗闇でまったく中の様子が撮影できない。探偵の1 人は車の死角になるよう近づき、暗闇でも撮影可能なオーロラナイトビジョンという機器を使い撮影に成功。そこには抱き合う二人の姿があった。1 時間後、妻は自分の車に戻った。男性をバイクと車で尾行する。そこから20分。ある1 軒屋に姿を消した。この行動が週2 回継続している事が判明。依頼人へ報告。映像で男の顔を見た瞬間、驚愕(きょうがく)の事実が。妻の相手は依頼人もよく知る人物だった。

(前回はホームページをご覧ください)

 *本文はいくつかの事例を基に構成されています。盗用・無断転用・無断転載を一切禁じます。

 

探偵選びのワンポイントアドバイス

【有料で自作自演のサイトを作成して、自社を「ランキング1 位」に評価し、他の探偵社を勝手に順位付けをする】

・ネット上での巧みな宣伝文句に惑わされることなく、必ず自分の目で信頼できる探偵かどうかを見極めてください。

 

2021年7月2日金曜日

7月2日

 


探偵シリーズバックナンバーより

妊娠検査薬妻の悪行①」

 

 6 月某日、都内の弁護士からの電話。GKとは以前から多種多様の事案について連携して仕事をしている間柄。その内容は栃木県内に住む息子の嫁のことだった。

 先日、息子から我慢の限界という連絡が。それは息子の妻の素行。息子と嫁は共に30 代半ば、結婚5年目で子供はいない。その嫁は20 歳の時にミス〇〇として、行政のイベントなどのPR 活動に従事しており、その美しさは地元で少しは知られていた女性だった。その活動を辞めてから、県内では高級店とされるクラブのキャストとして働く一方、音楽の才能もありアマチュアバンドからも数多くの声が掛かった。息子は隣県の病院の勤務医で、製薬会社の接待でその店へ行き知り合い、1年程の交際を経て結婚。

 父親である弁護士は、息子の結婚には大反対してきたと、時折怒りを抑えきれないようにその経緯を話した。嫁は離婚経験があり、結婚後クラブは辞めるが音楽活動は続けたいと。息子は地味な医師で、唯一の趣味はサッカー観戦。嫁は息子本人というより、医者という職業ありきの結婚であることは明らかだったと憤る。さんざん息子には説得を試みたが、勝手に籍を入れてしまった。当然、息子夫婦との関係も疎遠になり、年に1回しか顔を見せないような状態が続いていた。

 その息子が意を決し父親にSOS を送ってきたということは、よほどつらいのだろうと息子を全面的にバックアップすることに。そこには、文句を言いながらも息子との関係が修復でき、父親として頼られたという喜びが伝わってきた。後日息子が訪ねて来た。度の強い眼鏡をかけ服装にも無頓着な、真面目で控えめな人物がいた。見せられた写真は今でいう「美魔女」と称されるような美しい女性だった。妻の行動は、土曜日のほとんどはバンド活動とその打ち上げで帰宅は朝方。平日も24 時間営業のジムに、息子が帰宅してからも出かけることも多い。子供は欲しくないと夫婦関係もまったくない。一緒に食事をとることも週に1 回あればいい方。2 年前から寝室も別に。病院の夜勤明けの時、昼間に帰宅しても妻は寝ている。働くこともなく、ただ自由を謳歌(おうか)して、服飾やら何やらと浪費も激しい。もう限界だと思った時、自責の念に駆られながらも妻の部屋に入った。そこで見つけてしまった「妊娠検査薬」。頭が真っ白になる。息子は世間に疎く、浮気はテレビドラマなどが誇張しているだけだと妻を疑わなかったが、このままでは精神的に持たないとつぶやいた。

 調査開始。美魔女としてもてはやされる一人の女としての、妻の驚愕(きょうがく)の行動が明らかになっていく…。

 (次回に続く)